妊活をはじめたばかりの人は、葉酸サプリで葉酸をとりましょう!
雑誌やインターネットでは、よくこんな記事を見かけると思います。
しかし、なぜ葉酸が必要なのでしょうか?
そもそも葉酸とは、どんな効果があるのでしょうか?
葉酸はいつから摂取するべきなのでしょうか?
葉酸サプリはいつから飲み始めるべき?
ズバリ、妊活をはじめた瞬間から。
葉酸は妊婦さんがとるものと考えている人も多いかもしれません。
しかし、葉酸サプリは「赤ちゃんがほしい」と考えはじめた瞬間から、飲み始めるべきです。
そもそもなんで妊婦さんは葉酸サプリを飲むべきなの?
ズバリ、赤ちゃんの先天異常のリスクを低くするためです。
母親の葉酸が不足していたら、「神経管閉鎖障害」という先天異常のリスクが上がると言われています。
妊娠初期は、胎児にとって、とても大切な時期です。
新しい細胞がどんどん増えていき、胎児にとって大切な器官が作られます。
葉酸は、細胞の増殖(DNAの合成)を行います。
このときに葉酸が不足していると細胞の増殖が阻害され、神経管の形成に悪影響がある可能性があります。
妊娠してから飲み始めれば良いのでは?
「神経管閉鎖障害」が起こるのは、中枢神経系が作られる、妊娠4〜5週頃のことです。
妊娠がわかるのは、生理開始予定日の1週間後、妊娠5週目です。
つまり、妊娠検査薬で陽性反応が確認でき、病院へ行った後に飲み始めても、中枢神経系が作られる時期には間に合わないのです。
なんで葉酸はサプリでとる必要があるの?
ズバリ、葉酸は食事から摂取するのが大変だからです。
もちろん、栄養は食事からとるべきという考え方は正しいです。
しかし、葉酸は水に溶けやすい水溶性ビタミンです。
食事によって摂取しようとした場合、水と熱に弱い葉酸は、調理の段階で成分が失われてしまいます。
葉酸の吸収率は、約50%ほどになります。
また妊娠時は、推奨摂取量が多くなっています。
日本人女性の葉酸の推奨摂取量は1日あたり240マイクログラムですが、妊婦の場合は480マイクログラムとされています。
およそ、2倍です。
例えば葉酸が多く、食べやすいほうれん草を例に考えてみます。
ほうれん草は、生で100グラムあたり210マイクログラム含まれています。
では、200グラムとれば、葉酸は410マイクログラムぐらいとれるじゃないか、と思うかもしれませんが、ほうれん草はなかなか生では食べないと思います。
多分大多数の人がおひたしなど、茹でて食べるでしょう。茹でた場合、100グラムあたり110マイクログラムしかとれません。
茹でたほうれん草を一束(約5株)約200グラムとすると、ほうれん草を400グラムとちょっと、毎日とり続けることが難しい理由が理解できるのではないかと。
まとめ
- 葉酸サプリは、先天異常のリスクを下げるために飲む必要がある
- 葉酸は特に妊娠初期に必要な栄養素
- 妊娠してから葉酸をとり始めるのでは遅い
- 葉酸は熱に弱いので、調理の段階で失われてしまうため、食事でとることが難しい
- 葉酸はサプリからとろう
妊活を開始した人は、ぜひ今から飲み始めましょう!