「なかなか妊娠しないな」
妊活を始めて、早く妊娠したい人は、そう思うことがあるかもしれません。
でも、不妊かどうかなんて分からないし、そもそも不妊ってどういう状態なのか分からない人が大半でしょう。
不妊の定義と、不妊はどんな人がなりやすいのか、まとめてみました。
目次
不妊の定義とは
生殖年齢の男女が妊娠を希望し,ある一定期間,避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊という.その一定期間については1年というのが一般的である.なお,妊娠のために医学的介入が必要な場合は期間を問わない.
日本産婦人科学会によると、「1年間継続的に性交を送っているのに妊娠しない場合」は、不妊であると定義されています。また、病院で不妊と判断された場合は期間は関係ないようです。
男性の場合
精液の量が少ない
精液量の正常値は、おおよそ2ミリリットル以上とされています。それ以下の人は、精液量が少なく、妊娠しづらくなる可能性があります。
おたふく風邪にかかったことがある
思春期以降におたふく風邪になり、睾丸炎になったことがある人は要注意です。
精子をつくる機能が低下している可能性があり、男性不妊が疑われます。
性病にかかった
性病にかかると、精巣で炎症を起こして、精子の通り道がふさがってしまうことがあります。
「性病にかかっている危険性はほとんどないはず!」そんな人も、一度調べてみてはいかがでしょうか?
喫煙者である
喫煙は精子の数を減少させます。
欧州泌尿器科学会誌「European urology」にて、米セントジョセフ大学のチームが、タバコの喫煙は、精子数の減少、精子の運動能力が低下をまねいていると、データから結論づけています。
女性の場合
生理周期が一定でない
生理周期が一定でない場合、排卵日が予測しづらいですね。
一般的に排卵日の前後が妊娠しやすいとされていますので、まずはタイミングを取りづらい状況にあることを知っておきましょう。
生理の周期が25日から40日の人は、おおよそ正常です。生理周期が短かったり、長かったりする人は排卵をしていない可能性があります。一度婦人科に行ってみましょう。
生理の期間が長い、または短い
生理の長さが3日から7日の人は、おおよそ正常です。
2日以内に生理が終了する人は過短月経、8日以上続く人は過長月経が疑われます。
一度婦人科に行ってみましょう。
生理期間が長かったり、短かったりする場合には、子宮の病気になっている可能性があります。
生理の量が多い場合
生理の量が多い場合は、「過多月経」と呼ばれます。
いつもより極端に出血量が多くなったり、レバーのような大きなかたまりが混じっている事があったりした場合は、過多月経の可能性があります。
月経量が多いかどうかわからない人は、普通のナプキンを1枚使う際に1時間もたないことがあったり、昼間に夜用のナプキンが必要な日が複数日あったりするかどうか、考えてみましょう。
過多月経が子宮の病気のサイン可能性があり、その子宮の病気などにより、不妊の原因となる可能性があります。婦人科に行って、相談してみましょう。
生理の量が少ない場合
生理の量が少ない場合は、「過少月経」と呼ばれます。
生理は最初の数日は、量がとても多くて、何度もナプキンを変えないといけませんよね。それなのに、1日の間ほとんどナプキンを変える必要がないほど少ない量の場合、「過少月経」となります。
無排卵のために、過少月経となる場合があり、不妊の原因となる可能性があります。
また、妊娠している場合に、生理ではなく着床出血で出血があり、それを生理と勘違いすることもあります。妊娠しているかの判断は、妊娠検査薬で行いましょう。
子宮の病気により過少月経になる場合もありますので、出血量がとても少ない場合には、婦人科に行って相談してみましょう。
子宮の病気がある
子宮の病気にかかっている人は、不妊症の可能性があります。
子宮の病気の一つである、子宮内膜症は、卵子や精子の通り道の卵管が塞がり、受精や着床を妨げる可能性があります。受精や着床できなければ、そもそも妊娠できませんよね。
なかなか婦人科検診に行けていない人もいるかもしれませんが、継続的に検診に行きましょう。
性病にかかった
性病により、卵子や精子の通り道の卵管がふさがり、受精や着床を妨げる可能性があります。受精や着床できなければ、そもそも妊娠できませんよね。
「性病にかかっている危険性はほとんどないはず!」そんな人も、婦人科検診とともに、一度調べてみてはいかがでしょうか?
喫煙者である
喫煙によって、卵子の数や質が低下すると言われています。もし妊娠できても、胎児に影響があるので、妊活を開始したら同時に禁煙も開始しましょう。
まとめ
いくつか不妊になりやすい人の特徴を挙げてきましたが、ストレスが多い人、生活習慣が乱れている人も妊娠づらくなるので気をつけましょう。
「不妊かも」と思ったら、まずは不妊の定義に当てはまるか考えてみましょう。
不妊の定義に当てはまらなくても、35歳を超えていたら、妊娠しやすいのか、一度チェックしに行ってみてください。
また、不妊になりやすいかを自分自身で今一度考えてみましょう。もし、何か気になることがあったら、一度婦人科へいってみましょう。